インドネシア・アロール島の伝統ソンケット(2003年準優勝作品) ストア

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インドネシア・アロール島の伝統ソンケット(2003年準優勝作品)
インドネシア文化宮(GBI)は、2002年の『第一回アロール県工芸品博覧会』の大成功を基に、2003年4-5月、東ヌサトゥンガラ州アロール県政府と共催で、県都カラバヒで『第二回アロール県工芸品博覧会』を開催しました。アロール島は、イカット(絣織り)で世界的に知られる小スンダ列島の中でも、国際的な観光リゾート地のバリ島に近い位置にあるフローレス島やスンバワ島、そしてスンバ島などと比べて、これまでその素晴らしさが見落とされてきました。やはり、小スンダ列島の“東の果て”という地理的条件がそうさせたのでしょう。しかしながら、その地理的条件がために、“観光化”されない伝統イカットや伝統ソンケット(縫取り織り)製作がアロール島で守られてきたことも事実です。今や、ジャワ島生まれでありながら“フローレス島産”、“スンバ島産”と称する、いわゆるニセモノのイカットが、バリばかりか首都ジャカルタでも売られていることは公然の秘密です。悲しいことです。こういった状況に危機感を持つアロール県政府は、GBIと共催で「アロール伝統ソンケット・コンテスト」を、2003年の第二回エキスポのメインイベントとして実施しました。目的は、古来伝統のソンケットを“復活”させ、地方自治の向上に伴う“経済改革”の一環として、特産のソンケットを地場産業に育てることにあります。
写真は、そのコンテストで見事準優勝に輝いた作品です。織ったのは北西アロール郡のテルナテ島に暮らす40歳の女性アドミナ・ウマール(Admina Umar)さん。地元の言葉で「Nura Iku」という名のサルン(腰巻)です。サイズは約69 X 123cmで筒型状です。ウマールさんは、2002年に開催された第一回エキスポのイカット・コンテストで入賞もしている織の達人です。このソンケットは、伝統イカット手法を取り入れ、すべて手紡ぎの糸を用い、さらに自然染料で染めています。自然染色のソンケットは、ようやく2003年の第二回エキスポを機に始まったもので、その意味で大変珍しい作品です。
インドネシア文化宮GBI=Graha Budaya Indonesia)は、インドネシアの24時間ニューステレビ局『メトロTV』東京支局がプロデュースするインドネシア情報発信基地です。
インドネシア文化宮ブログサイト:http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/

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