インドネシア・最高レベルのカリマンタン島ダヤク族イカット古布 ストア

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インドネシア・最高レベルのカリマンタン島ダヤク族のイカット古布(月食) インドネシアの多種多様な織物の中でも、イカット(絣織り)は世界的に最もよく知られています。特に、スンバ島やスンバワ島、フローレス島、ティモール島、アロール島、ロテ島、サヴ島などの、小スンダ列島の島々のイカットが有名です。これは国際的なリゾート地バリ島が近くにあるため、それら地域のテキスタイル文化が頻繁に紹介されていることに起因しているのでしょう。しかしながら、それらの東西ヌサトゥンガラ州産のイカットと比べ、優るとも劣らぬ最高レベルのイカットを生み出す地域がカリマンタン(旧ボルネオ)島なのです。ことに、西部カリマンタンのカプアス川流域に暮らす総称してダヤク族と呼ばれる人々が織ったイカットは、近年近くのシンガポールやマレーシア市場で大人気です。そればかりか、欧州や北米そしてオーストラリアのコレクターの間でも、人気急上昇中です。 ここに紹介するイカットは、インドネシア文化宮(GBI)のコレクションの中でも、名実共に“ベスト”のカリマンタン島産イカットです。およそ100年前に、カプアス川中流域のシンタン(Sintang)付近の村で織られたものです。同地域には、ダヤクの中でもカントゥ(Kantu)と呼ばれる人々が暮らしています。カントゥのイカットは、数あるダヤク・イカットの中でも、最良・最高の誉れを得ています。現在では、同地域でもほとんどの糸はスラバヤ産の紡績糸に取って代わり、また染料も化学モノになってしまっていますが、このイカットは、手紡ぎ糸を用い、自然染料で染めたものです。この布の特徴である、鮮やかなレンガ色は、メンクドゥ(Mengkudu)と呼ばれる植物の根から作り出したものです。モチーフは、「月食」です。見事な渦巻き模様が、カントゥ・イカットの精緻な技巧を余すところなく表しています。 サイズは、長さが約182cm、幅が約123cm、重さはおよ910グラム。両端は裁ち切りです。二枚目の写真(左側)からも分かりますが、裁ち切り部分は、左右対称にはなっていません。何分古いものですので、いくつかのマイナーな点をあげなければなりません。まず、2cm程度のホールが、布の角近くにあります。また全体的に、“100年モノ”を感じさせる薄汚れがあり、またシミもあります。古布ですので、これらの点、予めご了承お願い致します。 インドネシア文化宮(GBI)は、インドネシアの24時間ニューステレビ局『メトロTV』東京支局がプロデュースするインドネシア情報発信基地です。 インドネシア文化宮ブログサイトhttp://grahabudayaindonesia.at.webry.info/

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